懐かしのレモンティー



紅茶にレモン浮かべ そして飲み干したなら
懐かしの喫茶店 君を思い出す
学生だった二人 放課後にはいつでも
閉店まで過ごした哀しみの店
  今は別々の夢 ともに抱いてるけど
  そうさ、時々ここへ来ては ぼくも昔へ還る
見つめ合えればそれで しあわせだったあの頃
肩ふるわせた君に口づけをした


卒業したての頃は週末の待ち合わせ
すれ違いの時間が増えてきた頃に
ある日突然君はレモンティーを選ばず
聞き慣れないメニューに最後を知った
  そんな出会いと別れ 誰も捨ててゆくけど
  そうさ、時々ここへ来ては ぼくも昔へ還る
紅茶にレモン浮かべ そして飲み干したなら
思い出と悲しみが夕陽に溶けた
懐かしの味 君にサヨナラ